仕事が終わり、帰る時間になって妻からLINEがきた。
キャベツに見たことない虫がついててやばい
もうご飯作れないわ
やばすぎこいつ
赤いやつが虫
やばくない?
みたことないで
めっちゃ連投してきた……。かなり混乱していることが見てとれる。
目次
キャベツにつく虫
キャベツに虫がつくのは、虫を殺しつくすような強い農薬を使っていない証拠でもあるので、むしろ安心できる要素の一つではありますが、寄生虫・細菌・ウイルスを持っていないか、毒素を出すことはないのか、衛生面で不安な虫はいないのかなど心配なので調べてみました。
アカミミズ
名前の通り赤いミミズです。通常のミミズと比べるとごく小さく、1㎜程度の太さで長さも1.5㎝程しかありません。普通のミミズと同じく、土壌を肥やしてくれる益虫ですので、アカミミズがついているということは、肥えた土壌で育った美味しいキャベツであることの証明となります。
食べても大丈夫なようです。ただ、衛生面で問題なくても、気持ちが悪いのはどうしようもありません。アカミミズがついていた部分をしっかり洗うか、そこだけ捨てるかすればよいかと思います。
アオムシ
チョウやガの幼虫。緑色をした長さ1~3㎝程度の細長い虫。これも食べて害になるものではないため、ついていた部分をしっかり洗うか、ちぎって捨てるかすればよいのですが、ミミズと違って葉を食い荒らす害虫です。
あまりにも葉っぱ部分が食い荒らされてしまい、食べられる部分が少なくなっているようだとスーパーに苦情くらいは入れてもよいかもしれません。
アブラムシ
カメムシの仲間です。大きさが1~2㎜程度の昆虫。キャベツによくつくのは、白色で粉をふいたようなダイコンアブラムシ、暗緑色のニセダイコンアブラムシ、淡緑色または赤褐色で透明感のあるモモアカアブラムシの3種類です。
ミミズやアオムシとは違って、複数でついていることも多いようです。食べても害にはなりませんが、気持ち悪いので洗い流したいところですが、びっしりついていると洗っても取りきるのが大変かもしれません。その場合、その部分はちぎって捨てるしかないでしょう。
虫じゃないもの
不規則についた白い粉や結晶のような塊があったとしたら、それはワックスブルームかカルスかもしれません。どちらも無害です。一体どういうものなのか調べてみます。
ワックスブルーム
キャベツ自身が分泌しているロウ状の物質で、乾燥、病気、摩擦などから自らを守っているそうです。葉っぱの表面に薄い膜としてバリア機能を果たしているのが、雨などで流れて、ムラができたり、一か所に集まったりして、白い粉の様に見えたり、結晶のような塊に見えたりするそうです。
カルス
ワックスブルームは洗い流すとすぐとれますが、もし、取れない白い塊ならカルスだろうと思われます。キャベツに何かの拍子に傷ついたとき、キャベツはその傷を治そうと白く盛り上がった塊を作ります。それがカルスです。いわばキャベツのかさぶたです。キャベツそのものですので、当然無害です。とる必要もありませんが、何となく気持ち悪い感じがするので、とってもいいと思います。
虫の卵の可能性
規則正しく並んでいたり、大きさが均一だったりすると虫の卵かもしれません。