いつも特定のある場所を車で通ると、車内のどこからか電子音が聞こえてくる。
何の音だろ?
ETCのなんかでしょ? 情報をもらった的な。
ふーん。
反応が悪いな。わかってもらえなかったかな?
また同じところを通ったとき。
これ、いつも鳴るけど、なんの音かわかった?
だから、ETCのなんかの。
全然、わからん!
突然キレた! ちゃんと調べろってことかな???
後日「VICS情報を受信したときにピッってなるみたいだよ。VICSっていうのは……」と、調べたことを説明したが「ふーん」と、興味がなさそうな様子で、適当に答えていたときとさほど変わらない返事だった。
- VICS(道路交通情報)はFM多重放送、電波ビーコン、光ビーコンで配信されている。
- 渋滞情報、目的地までの予想到着時間、道路の規制情報などの情報が含まれる。
- 上記の情報以外に、配信方法によって違う情報が含まれている。
- FM多重放送は、VICS WIDE。
- 電波ビーコンは、ETC2.0(電波ビーコン5.8GHz帯)。
- 光ビーコンは、信号情報活用運転支援システム(TSPS)。
- 受け取る情報の種類は、文字表示型、簡易図形表示型、地図表示型の三つ。
- 地図表示型情報は自動表示。他は手動で表示をオフにできる。
目次
VICS情報とは。
「VICS(ビックス)」とは、渋滞や交通規制などの道路交通情報をFM多重放送やビーコンを使ってリアルタイムにカーナビに届けるシステムです。VICS情報は24時間365日提供され、カーナビによるルート検索や渋滞回避に活用されています。
http://www.vics.or.jp/know/about/index.html
VICS = Vehicle Information and Communication System
VICS対応カーナビが車に取り付けてあれば、渋滞情報、目的地までの予想到着時間、泥の規制情報などを表示することができます。
カーナビでの表示のされ方
文字表示型の情報、簡易図形表示型の情報、地図表示型の情報の三つの情報を同時に受け取ります。地図表示情報はカーナビに自動的に表示されますが、文字表示情報、簡易図形表示情報は手動で表示を選ぶことができます。つまり、カーナビがごちゃごちゃして見づらくなると思えば、オフにすることもできるということです。
この三つの情報の具体的な表示のされ方は、公式サイトのこのページに載っています。
情報を受け取る方法
その情報を受け取る手段として、FM多重放送、ビーコンの二種類があり、ビーコンには、電波ビーコン、光ビーコンの二種類があります。合計三種類の情報を受け取る手段があるわけですが、それぞれ微妙に受け取る情報が違うようですので詳細を調べてみます。
大雑把に分けると、FM多重放送と電波ビーコンが一般道の情報、光ビーコンが高速道路の情報ということになります。
FM多重放送
FMラジオで聞ける道路交通情報のことではなく、FM電波を使ってカーナビに表示させる情報のことです。
主に、渋滞情報や所要時間情報、事故、工事、災害、気象条件等による規制情報、駐車場の満車・空車情報などをカーナビに表示してくれます。
VICS WIDEに対応したカーナビなら、上記に加えて最新の渋滞情報を反映した複数ルートの所要時間を提供、プローブ情報を利用した交通状況、気象などの特別警報、大雨のエリアなども表示してくれるようになります。
電波ビーコン
主にインターチェンジ間の所要時間、渋滞情報や分岐案内(平行する主要一般道を含む)、事故や故障車、工事、災害、気象条件等による規制情報などをカーナビに表示してくれます。
電波ビーコンの特徴は、ETC 2.0です。これはITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)スポットとの高速・大容量、双方向通信のことで、広範囲の渋滞データを使って、渋滞を回避するための最適ルートを選んでくれたり(渋滞回避支援)、事故多発地点でのカーブ先などの見えない渋滞に対して注意喚起をしてくれたり(安全運転支援)します。
光ビーコン
渋滞情報や所要時間情報、事故、工事、災害、気象条件等による規制情報、駐車場の満車・空車情報などをカーナビに表示してくれます。
光ビーコンの特徴は、信号情報活用運転支援システム(TSPS)です。これは信号交差点を円滑に通行するための運転を支援するシステムで、取得した信号情報と、自車の位置や速度の情報を用いて、適正な速度や情報をカーナビに表示してくれます。