デスボイスって何?

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ドライブ中はいつも妻がスマホを車につないで音楽を流している。大抵はSpotifyのプレイリストを垂れ流しだ。

穂乃果
穂乃果

the GazettE知ってる? 16歳位の頃すごい好きで、コピーバンドをしてた。ほら、この曲聞いてよ。デスボイスもめっちゃ綺麗じゃない?

確かに綺麗だね。”デス”ボイスと言いながら、かなり力強い声だ。”デス”だけに、ゾンビの唸り声みたいなのを想像するけど、そういった死にそうな、苦しそうなものではなくて、獣人の遠吠えの様にバイタリティに満ち溢れている。バイタリティって、デスとは全くの正反対な属性の言葉じゃない?

秀彦
秀彦
穂乃果
穂乃果

それは知らんけど。

なにがデスなの?

デスボイスとは「デスメタル」の「デス」と、「声」を意味する「ボイス」を組み合わせた和製英語です。英語ではdeath growl(うなり声)といいます。つまり、デスメタルからとったデスなので、死にそうな声だとか、死人の出す声だとか、そういった意味ではありません。

デスメタルはヘヴィメタルの一ジャンルで、死、死体、地獄などをテーマにし、それらの単語が歌詞に多く含まれた楽曲がそのジャンルに属します。「死」という言葉に対するイメージは人それぞれですが、デスボイスはヘヴィメタルの一ジャンルであるデスメタルで使われる声ですので、死の悲しみ、静けさ、孤独さよりも、死への怒り、憎しみ、恐怖、苦しみといったものが強調された声ということになります。

そもそもデスボイスって何?

デスボイスを簡単に一言で表すと、「しゃがれた声」や「だみ声」のことになります。英語ではgrowl(うなる)やgrunt(低くうなる)などと呼ばれます。

デスボイスの種類

デスボイスにもいくつか種類があり、主に音域によって分けられます。細かく分けるとすごくたくさん種類があるのですが、分類が細かすぎて違いがわからないものも多いので、わかりやすいものだけ表にしました。

超低音域ガテラル(guttural)
低音域グラウル(growl)、グラント(grunt)
高音域スクリーム(scream)、スクリーチ(screech)

ガテラル(guttural)

超低音域のデスボイスです。gutturalの日本語訳は「喉の、喉から出る(音)」です。一般的なデスボイスであるgrowl、gruntも低音域ではありますが、それよりもさらに低音域のデスボイスです。発音が不明瞭で、基本的に何を言っているかわかりません。

グラウル(growl)、グラント(grunt)

一般的に日本で言われるデスボイスのことです。だみ声で歌います。growlは「うなる」gruntは「(豚が)低くうなる、低いうなり声を上げる」の意味です。

スクリーム(scream)、スクリーチ(screech)

高音域のデスボイスです。直訳すると、screamは「悲鳴をあげる」、screechは「(恐怖・苦痛のために)鋭い叫び声をあげる」です。いわゆる金切り声をスクリームということがありますが、デスボイスのスクリームはだみ声のまま金切り声を上げることを言います。

関連サイト

グロウル及びスクリーム歌唱の合成に向けた 音響的特徴の分析(PDF)

wikipedia(デスヴォイス)

一ツ柳 秀彦

一ツ柳 秀彦

田舎の総合病院勤務の小児科医です。3児の父親。40代。好きなアーティストはワンオクです。嘘です。少し若ぶってみました。ワンオクは妻が好きなアーティストです。私が好きなのはどぶろっくです。

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